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夏を乗りきるタイドアップ

夏を乗りきるタイドアップ

クールビズ、ノーネクタイが主流となりつつある夏のビジネスシーンですが、大事な場面ではまだまだジャケット&ネクタイの着用が求められるでしょう。
しかし、夏に冬と同じネクタイの取り入れ方をしていると「暑苦しそう」と思われてしまい、本来誠意を見せるはずが、返って相手に不快感を与えてしまいます。
そこで今回は、夏に最適なタイドアップの基礎知識や、夏向けおすすめネクタイを紹介します。

まずは知ろうネクタイの一般的な知識

タイドアップの目的は、相手に与える第一印象を良いものに変えて、商談や営業などを有利に進めることです。
好印象を与えるには、まずネクタイの形状・素材・柄などの特徴を知っておくことが重要です。
一般知識をインプットして、TPOに適切なタイドアップを目指しましょう。

ネクタイの形状の種類POINT

まずはじめに抑えておきたいポイントは、ネクタイの太い方の剣先(大剣)の幅サイズです。
大剣がスリムなのかワイドなのかによって、着る人のイメージが大きく変わります。
幅が4〜6cmの細いネクタイは「ナロータイ」と呼ばれ、カジュアルファッション向けのネクタイです。
幅が10cmを越えるものは「ワイドタイ」。こちらは力強い印象で、日常使いはほとんどなく、式典などで使用します。
最もオーソドックスなスタイルが幅8cm前後の「レギュラータイ」。カジュアルでもビジネスでも使えます。

ネクタイのディテールPOINT

次にネクタイの各部名称を紹介します。
美しいタイドアップスタイルを決めるために、重要な項目になりますので、しっかりチェックしておきましょう。

大検と小剣DETAIL 1

ネクタイには2つの剣先があります。
太い方を大剣(ブレイド)と呼び、ネクタイの先端部分になります。垂らす長さには決まりがあり、ベルトのバックルにかかるくらいが適切です。
細い方は小剣(スモールチップ)と呼び、通常は隠れて見えない部分になりますが「小剣ずらし」という着こなしをする際に、チラ見せすることがあります。

小剣通し(ループ)DETAIL 2

大剣の裏地には、小剣を固定しておく小剣通しと呼ばれるループがあります。
ビジネスシーンでは、基本的に小剣は表に見せないため、このループに入れてズレないようにします。
ブランドによっては、ネームタグ自体が小剣を通せる、ループ状の形になっていることもあります。

かんぬき止めとたるみ糸DETAIL 3

ネクタイは裏地と表地を縫い合わせて作るシンプルな設計なので、縫い目が開かないように「かんぬき止め」という止め縫いを、剣先の裏に行っています。
かんぬき止めのすぐ近くに見える、リング状の糸は「たるみ糸」。
ネクタイの型崩れや縫い目が緩んだ際に、このたるみ糸を引っ張ることで、縫い目の張りを復元させることができます。

ディンプルとノットDETAIL 4

ネクタイの結び目をノットと呼びます。
そしてノットから真下へ伸びる、ネクタイの窪みがディンプルです。
どちらもネクタイの顔を作る重要なポイントになります。

一般的な素材についてDETAIL 5

ネクタイの素材は、シルク・ウール・コットン・リネンなどの天然素材から、ポリエステルやレーヨンといった化繊まで幅広くあります。
また織り方もバリエーション豊富で、一般的な平織をはじめ、サテンやニットなど特徴的な織り方をしたネクタイもあります。

定番の柄DETAIL 6

  • スーツに合わせやすい定番柄のストライプ(レジメンタル)
  • アクセントの効いた小紋柄
  • フォーマルで落ち着いた印象のドット柄
  • 大人の色気を放つペイズリー柄
  • 遊び心のあるチェック柄

以上がビジネスシーンでよく使われるネクタイの柄になります。

夏に適したネクタイとは…?

素材・柄・編み方など、ネクタイを作る要素は様々です。
素材と編み方の組み合わせによっては、ネクタイを夏らしい涼しげな見た目に仕上げることも可能。
ではここで、夏にぴったりのネクタイとは、どういった特徴があるのかチェックしてみましょう。

夏素材POINT

夏に着用するネクタイは、吸水性や速乾性の高い機能素材が最適でしょう。
綿や麻はといった天然素材は、汗を素早く吸い込み、乾きも良いため1日中心地よい肌触りがキープできておすすめ。
ポリエステルやレーヨンなど、様々な化繊をブレンドして構築した、速乾効果の優れた生地もOKです。

ガーゼ生地POINT

軽くて透け感のあるガーゼ生地ネクタイは、見た目の涼しさや触れたときの柔らかさが特徴で、暑い時期に着けてもネクタイの重苦しさを感じさせません。
シルクで織ったガーゼ生地は、涼しさだけでなく高級感もアップ。

メッシュPOINT

ガーゼ生地と同様に透け感が特徴のメッシュネクタイ。
綿のメッシュの場合は、生地の柔らかな温かみと、透け感による涼しさをバランスよく取り入れられます。
麻を使ったメッシュなら、非常に軽くてさわやかな印象になります。
ただし生地が薄すぎると、頼りないイメージになってしまうので、メッシュをビジネスシーンで使用する際は注意が必要です。

ニットPOINT

セーターやマフラーなどの冬アイテムのイメージが強いニットですが、細い糸を使ったり粗いメッシュ加工を取り入れたりすれば、清涼感のある印象が作れます。
肌触りも滑らかなので、ベタベタしにくくサラッと着用可能。

見た目の涼しさPOINT

汗を吸収しやすい素材、ニットやガーゼなど軽い仕上がりになる編み方、織り方など、見た目が涼しいネクタイを選ぶことがポイントです。
また芯地の入っていないソフトなネクタイも、堅苦しさを感じさせない着こなしができるので、暑い夏におすすめ。

夏におすすめネクタイ10選をピックアップ

ネクタイの基本を知って、素材や生地の特徴を掴めば、暑苦しい夏でもクールなタイドアップが可能です。
ここからは、夏におすすめのネクタイを10点ピックアップして紹介します。

CRICKET(クリケット)/リネンストライプ ネクタイDESIGN

国内ネクタイブランドで有名な「クリケット」のストライプネクタイ。
シルク・リネンの混紡生地と、鮮やかなターコイズブルーの色合いが、爽やかな印象を作り出します。
白シャツと合わせれば、よりフレッシュな雰囲気に。
またネクタイはシャドウストライプ柄なので、コーディネートに立体感が出て奥行きがあるスタイリングになります。
カッタウェイやワイドカラーなど、襟が大きく開いたシャツと合わせる場合、ネクタイのノット部分を大きめに結ぶことで存在感を高められますよ。

WANDM(ウァンダム)/ニットタイDESIGN

ネクタイやチーフの通信販売で人気の国内ブランド「WANDM」のニットタイ。
幅5.5cmのナロータイで、スクエアエンドと呼ばれる水平にカットされた剣先が特徴的で、カラバリも豊富なファッション性の高い商品になります。

Daniel(ダニエル)/ストライプ柄ネクタイDESIGN

ネクタイ、時計、ベルトなど、男を上げるアイテムを数多く提供する、イタリア発人気ブランド「ダニエル」のストライプネクタイ。
シルクとリネンをミックスした程よいツヤ感が魅力で、胸元を美しく見せてくれるエレガントな一本です。

FABRIC TOKYO(ファブリックトウキョウ)/ニットドットタイDESIGN

コスパの高いオーダースーツで有名な「FABRIC TOKYO」のニットタイ。
こちらはシルクニットの優しい風合いと、ドット柄の可愛らしいデザインが決め手です。
芯の入っていないニットタイは、カジュアルよりのネクタイになるので、ビシッと決めたスーツスタイルには不向き。
ジャケパンなどの、少し砕けた服装に合わせるようにしましょう。

ozie(オジエ)/リネンタイDESIGN

1924年から続く国内シャツメーカー「ozie」のリネンタイ。
麻の独特なシャリ感が涼しい、夏にぴったりな生地を使用しており、高級感のあるレッド×ゴールドの千鳥格子柄がアクセントに。
アクティブだけど暑苦しくない、スマートな着こなしが出来ます。

FAIRFAX(フェアファクス)/フレスコ織りソリッドタイDESIGN

国内製造&手作りでファブリックを生みだす「FAIRFAX」の上質なソリッドタイ。
シルク100%ならではの自然な光沢感があり、控えめなライトブラウンが、着る人の品を格上げしてくれます。
ネイビーシャツと合わせて、誠実さをアピール!ボタンダウンシャツなど襟の開きが狭い場合は、ノットを小さく結ぶとバランス良好です。
またネクタイの織り方は、透け感・凸凹感が特徴のフレスコ織りなので、スタイリングに表情をプラスすることが出来ます。

ATELIER 365(アトリエ365)/ニットネクタイDESIGN

国内のビジネスアイテム専門店「アトリエ365」のニットタイ。
大剣幅6cmの細いシルエットに、色使いのユニークな3色ボーダー柄が、おしゃれを楽しむ男性に人気です。
カジュアルダウンアイテムとして、1本持っておくと便利でしょう。

NASSOW(ナッソー )/ストライプ柄 シルクリネンネクタイDESIGN

最高級の天然素材を用い、日本トップレベルの技術で作り上げられた高品質でトレンド感のあるネクタイを提案しているソックスで有名な「NASSOW」。こちらのレジメンタルタイはライトグレー×ホワイトのクリーンな色合いが特徴です。素材はシルク・リネンでザラッとした肌触り。
シンプルなストライプ柄で、軽さと清潔感を与える夏らしい仕上がりです。

COMME CA ISM(コムサイズム)/フレスコネクタイDESIGN

手ごろな価格で高品質なアパレル商品を展開する「コムサイズム」のフレスコネクタイ。
落ち着いた配色のネイビーストライプ柄と、フレスコ織りが涼しい印象を作ります。
フレスコ織りは、ニットのように目の粗い生地になりますが、糸を絡み合わせて作る特殊な織り方はニットにはないハリ感が味わえます。

BRICK HOUSE by Tokyo Shirts(ブリックハウス バイ トウキョウシャツ)/メッシュネクタイDESIGN

シャツ専門店では国内No1の店舗数を誇る「BRICK HOUSE by Tokyo Shirts」のメッシュタイ。
目の粗い部分と詰まった部分をバランスよく分けて形成しているので、メッシュの安っぽさを感じさせない上品な仕上がりになっています。

夏のタイドアップで上級者コーデを作ろう

夏に最適なタイドアップでは、色、柄、質感などが涼しげに見えるように意識することが大切です。
また見た目だけでなく、使用している自分自身が暑苦しさを感じない為にも、軽量で速乾性のある生地を選ぶことも忘れずに。

これらのポイントを抑えたら、大切なシーン以外でもファッションの一貫として、積極的に夏のネクタイを楽しんでいきたいですね。

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