クールビズやオフィスカジュアルなどが広く浸透したおかげで、これまでNGだったポロシャツも、近年ではオフィスファッションとして定着しつつあります。
とは言えビジネスシーンでカジュアルなポロシャツを適当に選んでしまうと、野暮ったく見えたり上品さに欠けてしまったりと、誤ったコーデに後悔してしまうことも。
そこで今回は、当サイトが自信を持って紹介する、失敗しない大人のポロシャツ選びのポイント&おすすめ商品を参考にしてみてください。
そもそもポロシャツとは?多くのシーンで活用するポロシャツ
アパレルショップに行くと、よく見かけるポロシャツ。オシャレ着としてはもちろん、作業服やユニフォームなど、多くのシーンで活用されています。
ワイシャツよりカジュアルでTシャツよりもきちんと感がある、そんな位置づけのポロシャツですが、近年のオフィスの服装自由化に伴い職場においても着られる機会が増えてきました。
ポロシャツの歴史HISTORY歴史
ポロシャツの原点は、皆さんご存知の通りポロシャツで有名なフランスのメーカー「ラコステ」にあります。
ラコステの創業者「ルネ・ラコステ氏」が、1927年当時のテニス選手が着ていたユニフォームに「動きにくそう」といった違和感を感じ、熟考した結果、ニット製でボタンを簡素化した「動きやすい」現在のポロシャツを開発しました。
もともとテニス選手に向けて開発したシャツですが、当時ユニフォームの規定がなかったポロという競技でも扱われるようになった為、「ポロ競技用のシャツ」のイメージが強くなりポロシャツと呼ばれるようになりました。
その後ポロシャツは広まり、フレッド・ペリースポーツウェア社のポロシャツが注目されたり、ゴルフウェアとして普及したり、最近ではサッカーフランス代表のユニフォームにも採用されるなどしています。
ポロシャツ選びのポイントオフィスファッションで取り入れる
オフィスファッションでポロシャツを取り入れる際に気を付けるポイントは、
- 派手なデザイン・色合いは避ける
- 生地が薄いものは避ける
- タイトすぎる・ルーズすぎるシルエットは避ける
上記の3点になります。生地が薄すぎるポロシャツは、チープに見えたり肌が透けて見えたりするので、職場で着るには相応しくありません。
またシルエットは、タイトすぎてもユルすぎても失礼にあたるので気を付けましょう。
特に意識しておきたい点は、ホワイト、ブルーといった清潔感のある色や品格があるグレーをチョイスして、襟の形が綺麗に整っているタイプを選ぶことです。オフィスに馴染みやすくなります。
もちろんオフで着る場合はこの限りではありません。
この記事では様々なニーズに合わせて、価格帯別にイチオシポロシャツを10点紹介します。
3,000円以下のポロシャツUNDER ¥3,000-
「今季は色々なスタイルのおしゃれを楽しみたい」「トレンドを気軽に取り入れたい」
そんなあなたには、低価格でヘビロテしやすい3,000円以下で買えるポロシャツがおすすめです!
ただし安価な商品は、生地が薄かったり、襟の形が崩れやすいといったデメリットがある場合もあるので、商品選びは慎重に。
UNIQLO/エアリズムジャージーポロシャツ¥3,000-
ジャージー素材POINT
柔らかい質感で、伸縮性・通気性に優れたジャージー素材を使用した、ユニクロのポロシャツ。
柔らかいジャージー素材は動きやすく、着心地も快適です。
ロープライスなポロシャツにありがちな「生地が薄くて貧相に見えてしまう」といった問題を、きちんと解消しています。
比翼仕立てPOINT
ボタンを隠した比翼仕立てのフロント部分は、控えめで堅い印象。
ジャージー素材に加えて、こちらの仕様も安っぽさを打ち消す要素になっています。
布が二重に合わさっていますが、もちろんボタンを開けて着ることも可能です。
コーディネート例OUTFIT
ポロシャツが風合いのあるジャージー素材なので、カジュアルなチノパンとの組み合わせもしっくりハマります。
比翼仕立てでシンプルなデザインのポロシャツはキレイめなスラックスにもハマります。
無印良品/新疆綿 鹿の子編み半袖ポロシャツ¥3,000-
オーガニックコットンPOINT
柔らかなタッチが気持ちいい、コットンを贅沢に使用しています。
こちらは自然環境に配慮したオーガニックコットンで、洗濯しても弾力性があり肌触りが優しいのが特徴です。
熱に強くアイロンを当てやすいこともあり、ヘビロテで使いまわすにはぴったり。
身頃に前後差がついたデザインPOINT
前面は短め、後面は長めの身頃に設計されているポロシャツ。
このデザインはタックアウト(裾を出す)して着た時に、前は着丈がスッキリ見え、後ろはピップラインの収まりがいいという特徴を持っています。
屈んだ時に前見頃がもたつかず動き易いのも嬉しいポイント。
コーディネート例OUTFIT
ふんわりとしたコットンポロシャツなので、合わせるパンツは締まりの効いたスラックスが◎
着こなしは固くなりすぎないようにタックアウトでヌケ感を出すのがおすすめです。
前から見るとジャストサイズですっきりした印象、背面はゆとりのあるリラックスした印象です。
NAVY/リップル無地ポロシャツ¥3,000-
動きやすいストレッチ素材POINT
ぴったりサイズのシャツは、スリムに見える効果がありますが、オフィスなどで長らく着用していると胸や腕回りがきつい…
なんてこともありますが、ストレッチ素材を使用したポロシャツなら、張り詰めることなく快適に着ることができます。
ボタン裏のテープが可愛いPOINT
ボタンを開いて着たときに、ちらっと見えるテープ(裏地)が可愛らしい、遊び心のあるデザインです。
しっかりテープが叩かれていることで、安っぽくならず味わい深さを感じられるのも、こだわりのポイントになります。
コーディネート例OUTFIT
一見オーソドックスな白ポロシャツですが、 胸元を明るく見せるトリコロールカラーのデザインや、見え隠れするボタン裏のテープがアクセントに!
やや光沢のあるストレッチ素材なので、パンツはマットな質感のチノパンが合うでしょう。
5,000円以内のポロシャツUNDER ¥5,000-
1枚5,000円程するポロシャツと、1枚3,000円以内で買えるポロシャツの最大の違いは、生地感です。
使用する糸、繊維に特にこだわり生産されているので、スポーティーな印象があるポロシャツもどこかドレッシーな印象になります。
そしてきめ細かな裁縫がクオリティーの高さを描写します。
DoCLASSE/サマークリーンポロシャツ¥5,000-
嫌な汗のニオイを抑える消臭・抗菌効果POINT
人の汗に含まれる酢酸やアンモニアの嫌なニオイを消臭して、原因菌を抑える働きが期待できる「KOBA-GURD」という技術を採用。
「洗濯したては良い香りなのに、汗を掻くとすぐ臭くなる…」そんな悩みを解消してくれます。
ファッションセンスだけではなく、体臭コントロールも心がけておきたいポイントですね。
首元が綺麗に!台襟付きPOINT
襟を綺麗に立たせてくれる台襟が差し込まれているので、ワイシャツのようなキリっとした襟元に。
そのままでも十分センスを発揮しますが、ジャケットのインとして使っても様になりますよ。
コーディネート例OUTFIT
発色の良い鮮やかなブルーは、若々しくフレッシュな印象で、 普段履いているグレースラックスもエネルギッシュに見えます。
スポーティーな雰囲気に、エチケットのある台襟が良い差し引きとなって、オンオフ両方で着まわせるアイテムです。
WE SUIT YOU/鹿の子デオドラントビズポロシャツ¥5,000-
機能性の高さと着心地POINT
通気性・速乾性に加えて接触冷感性を備えた、機能性の高いビズポロ。
レーヨンやキュプラなど、熱伝導率が高い生地を使用することにより、肌の体温が瞬時に奪われてヒンヤリ感を体感できます。
見た目だけじゃなく、着心地にもフォーカスを当てたポロシャツを着れば、仕事もはかどりそうですね。
形の整ったカラーPOINT
台襟とボタンダウンが付いているので、襟はいつも真っすぐな状態をキープできます。
ここまで襟周りの存在感が際立っていると、やすっぽさは感じられないレベル。
きちんと感がしっかりある、ポロシャツを探している方におすすめです。
コーディネート例OUTFIT
引き締め効果が期待できる濃いブラウンのポロシャツ。
ブラックスラックスと合わせれば、上品に着こなせます。
ただしブラウンはモノによってはカジュアルな印象になってしまうので、会社の雰囲気に合わせてピックアップしてみてください。
7,000円以内のポロシャツUNDER ¥7,000-
7,000円のポロシャツとなると、ちょっとした高級品です。
素材や機能面を追求するほか、デザインにも力が入ります。着た人をより美しく見せる、シルエットや襟の形に妥協がありません。
1枚の商品を作りあげるのに、多くの手間と費用がかかっているので、その分確かな品質が保証されています。
WORK TRIP OUTFITS GREEN LABEL RELAXING/TCシャンブレーツイルカッタウェイシャツ¥7,000-
ブルーが目に付くシャンブレー生地POINT
あえてムラが残るように染められたシャンブレー生地。
ムラと言っても霜降り状の奥深さのある模様なので、上品な仕上がりになっています。
また上品で洒落た光沢感と、サラッとした質感が特徴で、夏に働く男性へ爽やかさを与えるでしょう
カッタウェイカラーPOINT
ポロシャツには珍しい、角度が180度以上と広く開いたカッタウェイカラー。
ノータイでもサマになるカッタウェイカラーは、真横に広がった綺麗な襟のラインが、首元から顔をシャープに見せる効果があります。
コーディネート例OUTFIT
白チノパンと合わせて夏らしい清涼感のあるスタイルに!
リッチ、軽快、爽やかといった印象がもてる白パンに、清潔感のあるコバルトブルーは相性抜群です。
シャツ、パンツ共に明るい配色なので、シューズはダークカラー系を取り入れて、軽くなりすぎないように工夫しましょう。
AZABU THE CUSTOM SHIRTS/半袖プルオーバーポロシャツ¥7,000-
さらさらの着心地POINT
素材は綿54%、ポリエステル46%の生地。
綿の優しい風合いと、ポリエステルのツルツル・サラサラとした肌触りが特徴で、2つの素材の良いとこ取りをしたポロシャツです。
ナチュラルな着心地と、すぐ乾く機能性の両方を、バランスよく有しています。
色っぽいラウンドカットPOINT
裾の形は半円形にカットされたラウンドカット。
滑らかなカーブを描いた、大人の色気を漂わせる雰囲気になっています。
ビジネスシャツのラウンドカットとは違い、オシャレ目的の長すぎないデザインになっているので、タックアウトもOK!
コーディネート例OUTFIT
綿とポリエステルの混紡率が約1:1になるこちらのポロシャツは、見た目・質感ともにワイシャツに近いイメージです。
さらっとしたシャツ生地なので、スラックスとの相性も良く、清潔感をキープできます。
シンプル&爽やかな印象で、女性ウケも申し分ありません。
定番ブランドを解剖!OVER ¥10,000-には意味がある。
10,000円以上するポロシャツは、7,000円程度のポロシャツと、デザインや着心地にそこまでの大差はないでしょう。
違いは評価にあります。
長年にわたってポロシャツを生産・販売し続けてきた、ヒストリーあるブランドの商品だからこそ、評価や付加価値が高く人気があるんです。
最後のセクションでは、ポロシャツを語る上で欠かせない、3つの定番ブランドを紹介します。
LACOSTE/L.12.12¥10,000-
冒頭でも解説したように、フランス発祥のラコステはポロシャツの原点です。
そのなかでも L.12.12(クラシックフィット)は1933年から愛されてきた、ポロシャツの原型とも言える商品。
ややゆとりをもったサイズ感で、ファッションとして様になるのはもちろん、テニスのプレイにも影響する袖まわりの開放感も特徴です。
ワニのマークでも有名なラコステ。ワニが起用された理由は、
ラコステの創業者ルネ・ラコステ(元テニス選手)がワニのような粘り強いプレイをすることから、クロコダイルというニックネームで呼ばれており、本人も気に入っていた為と言われています。
肉厚な生地POINT
10,000円超えのポロシャツに共通するのは、生地が厚地になっている点です。
こちらL.12.12も程よい厚みと綿100%が持ち味で、洗濯するたび味わい深くなります。
消耗するのではなく、むしろ生地を育てるかのような感覚で長く使用することができるでしょう。
襟の形が綺麗POINT
「襟付きのドレスコードを保ちながら、激しい動きにも対応する」
そんなテニスというスポーツの為に開発されたポロシャツなだけあり、襟の形は少し角度が広いショートカラーで、収まりがいいです。
さり気なく見せるカッティングPOINT
もともとは動きやすさを考えて作られたサイドの切れ目ですが、ラコステL.12.12はこのカッティングが長すぎず短すぎず、適正な長さがこだわりポイント。
シンプルな白ポロシャツの、アクセントになるカットが格好良いですね!
緩やかな絞りPOINT
肩から袖にかけて緩やかに絞られているのは、テニスのプレイ中に腕の回しやすさと、袖が邪魔にならないようにする工夫です。
そんな理由あってのデザインですが、今では「シルエットが様になる」といったファッション視点でも注目のポイント。
コーディネート例OUTFIT
クラシックなシルエットのL.12.12は、グレースラックス×タックインの着こなしで、ビジネスシーンにおける王道スタイルが完成。
ボタンを全て閉じれば、より秩序立った、かしこまった印象付けができます。
FRED PERRY/TWIN TIPPED FRED PERRY SHIRT(M12)¥10,000-
フレッドペリーは、ラコステが注目を浴びた1933年からおよそ20年後の1952年に、ドイツの元テニス選手「フレッド・ペリー」によって創業されたブランドです。
月桂冠のロゴマークで広く親しまれており、現在ではスポーツ業界だけでなく、モッズ系に人気のファッションブランドとしても有名。
定番アイテムはM12!襟袖に2本ラインが入ったデザインが印象深く、フレッドペリーが12番目に考案した歴史あるシャツです。
高品質綿POINT
綿100%で、ずっと触れていたくなるような風合い感があります。
襟の部分まで、厚地で高級感のある仕上がりになっているので、着ているだけで、どこかラグジュアリーな気分にさせられる1枚です。
M12の2本ラインPOINT
M12の最大の注目点といえば、襟もとの2本ライン!
スポーティで健康的な男性を想像させながら、きちんと気品も感じられる絶妙なデザインなので、リリース当初から長年愛されている理由も頷けますね。
袖付けの完成度POINT
袖付けの縫い方も見逃せません。
しっかりと縫われており強度が高い点はもちろん、人の肩の曲線に合わせられた自然な仕上がりになっている点も◎
手がかかっている様子が伝わってきますね。
コーディネート例OUTFIT
ゆったりしたラコステのポロシャツに対して、フレッドペリーのポロシャツは肩や袖周辺が引き締まった印象が強いので、綺麗目カジュアルスタイルにぴったり。
ストレートデニムと合わせても野暮ったさがなく、スマートに決まるでしょう。
POLO RALPH LAUREN/カスタム スリム フィット メッシュ ポロシャツ¥10,000-
ラルフ ローレンは、ラコステ、フレッドペリーよりもさらに後期の1967年ごろ、アメリカで設立されたファッションブランドです。
当初は幅広ネクタイの発表で知名度を高めたラルフ ローレン。ポロシャツに注目され始めたのは1972年ごろになります。
創業者(ラルフ・ローレン)のイギリス文化への強い憧れから、ポロ(競技)の選手をイメージしたロゴを左胸に配したデザインが話題となりました。
柔らかい風合い感POINT
ラコステやフレッドペリーのポロシャツのように、綿100%の素材で作られており、柔らかい風合いは文句のつけようがありません。
またポロ ラルフ ローレンのポロシャツは、スポーツ向けではなくファッション要素が高いこともあり、生地は強度よりも柔らかさや着心地の良さを重視している傾向があります。
身頃の前後差POINT
ポロ競技の名残である見頃の前後差はクラッシックなデザイン。
ポロ競技は馬に乗るのでかがむ姿勢が多くなり、前身頃の裾が省かれました。
タックインすればスマートな印象に、タックアウトすればクラシックな印象が楽しめます。
スリットPOINT
身頃の前後差に合わせて、スリットの長さも段違いに。
テニスのユニフォームとして始まったポロシャツならではの、動きやすさを考えたディテールであるスリットがしっかり切り込まれています。
コーディネート例OUTFIT
日本人の体形に合わせたカスタムスリムフィットは、細身すぎずワイドすぎず程よい余りがあるサイズ感です。
またシンプルで幅のあるステッチが、気取らないスタイリングに。
チノパン、デニム、スラックスなど様々なパンツとの相性が良く、老若男女多くのユーザーに支持されるポロ ラルフ ローレンは、アメリカブランドらしい貫禄を感じさせますね。